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児玉氏の行動は、農協をはじめとした既存の流通システムを半ば否定している。そんな仕組みに参加すれば村八分。それが怖いからみな、知らぬ顔を決め込む。いくら儲かると聞いても「あいつはおかしい」と言って否定する。だから、新しい一歩を踏み出さず、農業の閉塞感ばかりを言い立てる。「仲間はずれが怖いんですよ、みんな」。児玉氏はそう言って笑う。
前述したトマト農家の山下さんも地域では変わり者扱いという。それでも、児玉氏のめっけもん広場にトマトを出すようになったのはなぜなのか。それを聞くと、「おカネ欲しさ(笑)。笑われてまうなぁ」と答えた。屈託のない笑顔には、プロの農家としての矜持がはっきりと表れていた。
自信を持って作った作物を売ることでカネを稼ぐことは悪ではない。山下さんのように新しい世界に一歩を踏み出す農家が増えれば、農業の未来にはまた違う光景が広がっていくはずだ。
"— 流通改革で手取りが倍に~直売所が描く農業の未来:NBonline(日経ビジネス オンライン)